Ⅱ初めてのクラス

…では、今から編入性を紹介します。白咲さん、入ってきてください。」

先生に呼ばれ、ドキドキしながら教室に入った。
途端に視線を浴びた私。
うう、、こういうのって苦手、、

「今日からお世話になります。白咲由姫です。よろしくお願いします。」

とたんに騒がしくなるクラス。
「「勉強だけが取り柄って感じだな!」」
「「ガリ勉って感じ~www」」
などどいろんな声が上がった。
そんな中、目を真ん丸にして私を見ている男の子がいた。どこかで見覚えがあるような…すると向こうも同じことを考えていたみたいで、話しかけてくれた。

「由姫!?俺だよ俺!!氷高拓真!覚えてない??」

「えええ!?たくちゃん!?本当に!?」

今日はよくいろんな人に再開するな~とのんきに考えながら会話をしていたらいつの間にかクラスからの視線をまた浴びてしまった。
「一匹狼が編入性と話しているぞ」と弥生くん。
「どうせ俺には二人とも何も勝てないけどな」とかよいくん。
「ははっ。なんか面白くなりそう。」と海くん。
とは言っても誰がこんなことを言ってたかなんて、あとでこの三人と話してはじめて知ったんだけどね。

とにかく朝から目立ってしまったけど、何とか楽しくやっていけそう!
HRの後は隣の席だった海くんが話しかけてくれ、お友達を作ることができた。
でも、なんて言ったってたくちゃんと同じクラスだったもんね!
心強いったらありゃしない。
結局、みんなは私のことを由姫、と呼び捨てしてくれることになった。

「みんな、私とお友達になってくれてありがとう!これからもよろしくね!」

こうして西園寺学園での学園生活が始まったのだった。

それから、初日の一日目は仲良くなった5人で移動教室もしたし、お昼も食べた。
私を除いた4人は仲いいのか悪いのかちょっとよくわからなかったけど…汗
そういえばこの4人もどこか暴走族に入っているのかな??
今度機会があったら聞いてみたいなっ!

こうして迎えた帰りのSHR。
やっとfatalのみんなに会えると思うとすごくワクワクした。
でも、生徒会室ってどこなんだろう?
朝ふゆくんに聞くの忘れちゃったなぁ。

「ねえみんな。生徒会室に放課後行きたいんだけど、場所教えてくれたりしないかな??」

「由姫、生徒会室なんか行くの!?やめた方がいいよ。」と海くん。
「「絶対先輩たちがぶちぎれるって…」」っとかよいくんと弥生くん。
そしてなぜか無言で見つめてくるたくちゃん。

「弥生くんたちははるちゃ…じゃなくて天王寺春樹って知ってる?」

「なんで由姫が知ってるの?」と不思議そうな海くん。
「「知ってるも何も俺らの総長さまだよ」」とかよいくんと弥生くん。

ええええええええええええええええええ!?

「二人ともfatalだったの!?」

「由姫、これ以上はやめとけ。」

ここでたくちゃんに止められてしまったので、これ以上聞き出すことはできなかった。でも、今の話をまとめると、かよいくんと弥生くんは今から生徒会室に行くんだよね??

そうと決めたら尾行するぞ!!おー!

1人心に決めた由姫であった。