〜美鈴side〜

寮の部屋に入ってからも驚いた。

玄関入ったらすごい高い天井。
横には大きな鏡。
ここで最終チェックとか毎朝出来そう。

前には廊下が続いており、先に扉があった。
零夜によると、その先の扉がリビングに続くらしい。

もう豪邸レベル越すよ。
ここ、ほんとに寮?

零夜は初等部の頃からここに住んでるらしい。
すごいね。
小学校の時なんて私、一般庶民だからこんな家見た事なかったよ。
周りの友達も普通の子達だったし。

とりあえず、私の個室に案内してもらった。
リビングに続くドアの手前の何も無い壁。
そこに零夜が端末をかざした。
そしたら赤く光ってドアが2つ出てきた。
え。隠し扉?
どうやら、個人の部屋はどこもこうなっているらしい。
ヴァンパイアを守るためにこの学園がある。
さすがのセキュリティ。
何かあればここに逃げ込めばわからないというわけか。
すごいな。

個室の中は普通だった。
(広いけど)
カーテン付きベッド(キングサイズ)
ソファ(高そうなやつ)
冷蔵庫(これもなんかすごそう)
キッチン(なぜある)
トイレ
風呂場(ジャグジー付いてた)
ウォークインクローゼット
などなど。
個室も【個室】ではなくもはや一軒家くらいの広さだった。

お。落ち着かない。
とりあえず荷物整理を始めた。