左右に首を振るけれど、これから先どんな風にあの2人と接すればいいかわからない。


下手をすれば今日以上のことをされるかもしれないのだ。


かと言ってマネージャーの仕事を私1人でできるわけでもないから、やっぱりあの2人の力が必要になってくる。


頭の中は堂々巡りを繰り返していた。


「俺が明日顧問に説明する。それであの2人は辞めさせてもらう」


「えっ!?」


私はギョッとして裕太を見つめた。


確かにそれが一番いい方法かもしれない。


穴が空いた所は別の生徒を入部させればいいんだ。


でも……。


私はうつむいて左右に首を振った。


「それじゃ意味ないよ」


「どうして?」


「きっと、また同じことが起きるだけだから」