自分も忙しいくせに、「ゆっくりでいいぞ」と笑って。 今日も卒業式後に残って、ずっと俺が書き終えるのを待っていてくれた先生。 「日吉?どうした?」 俺は、ニッと笑って言う。 「吉井先生、一年間、ありがとうございました」 目を丸くした先生に背を向け、その場を立ち去る俺の後ろから、「卒業、おめでとう!!」と涙ぐんだ声がした。