『卒業式まであと一ヶ月』


 黒板のすみに、ピンクのチョークで誰かが書いた、卒業式までのカウントダウン。
 


 静かな教室には今、キミと私の二人きり。


 ふと、キミと目が合って、思わず視線を逸らした。




 速くなる鼓動は、きっと気のせい。