浅葱の姫。

私は重い着物を着たまま

走り出した。

「姫様!?」

爺の声なんて無視した。

何故?

こんなところに

来てしまったのですか?

貴方様の命がなくなってしまうのに。

「はぁっはぁっ 」

先程はこの辺にいたはず。

けれど私も周りに

気づかれると不味い。

部屋に連れ戻されてしまう。