浅葱の姫。

籠が動き始めた。

私は涙がこぼれた。

「·····ごめんなさい。」

嘘をついてごめんなさい。

約束を守れなくてごめんなさい。





私は泣く泣く江戸城へ帰った。








3年ぶりのそこは地獄の匂いがした。