デス・チケット

「お化け屋敷の中、誰もいないんだね」


モニターはリアルタイムでの映像を写しているようだけれど、そこには誰の姿もなかった。


「俺たち以外には入れてないんだろう。入り口も封鎖されたかもしれないな」


そうなれば完全に出口がなくなったことになってしまう。


私は下唇を噛み締めた。


今はとにかく、部屋の鍵を探し出すことだ。


それは以外にも早く見つけることができた。


「あったぞ!」


そう言ったのはミチオで、右手には鍵の束を持っている。


丸いリングに10個くらいの鍵がぶら下がっているのだ。


「早く出よう!」


本当はモニターでカマ男がどこにいるのか確認しておきたかったが、関係者がすぐに戻ってくるかもしれないので、のんびりもできなかった。


ミチオを先頭にして事務室を出ようと動き出したその時だった。


カチャリと音がして事務室のドアが開いたのだ。


動きを止めて、呼吸まで止めてドアを見つめる。


心臓は早鐘を打って今にも破裂してしまいそうだ。