デス・チケット

その瞬間にこれは演出なんかじゃないと理解した。


私はもちろん遊園地の関係者ではないし、予めなにが起こるのか聞いていたわけでもない。


これは完全にリアルで起こっている事件なんだ。


そして私達はその被害者!


走りながら冷や汗が滴り落ちていく。


早く逃げないと。


早く!!


必死に走ってどうにかカマ男を振り切ったとき、前方に明るく光っているプレートを見つけた。


それには『事務室』と書かれている。


「あった!!」


ミチオが真っ先にかけていく。


事務室の鍵は開いているだろうか?