タイセイが呆然としてつぶやく。


きっと、お化け屋敷の中にはこんなドアがいくつもあって、カズトモもコノミもそこから壁の中へ消えて行ったように見えたのだ。


「奥からなら部屋の中に入れるかもしれない! 2人を助け出すんだ!」


タイセイはそう言い、一歩踏み出したのだった。