カズトモは自分のせいで仲間が次々と襲われていったのだと思っているのだ。
「カズトモ。私もタイセイも無事だった。コノミだって、自分の体を探しに行った」
「でもっ……」
「とにかく、自分を責めるのは後だよ。カズトモも早くここから出なきゃ」
そう言って促すとカズトモはのろのろと歩き出した。
倒れたカマ男をまたいで先に通路へ出る。
カマ男は魂たちに襲われて満身創痍の中、私達を追い詰めるためだけにここまで這いずってきたようだ。
その執念には驚かされると同時に、気味の悪さを感じた。
「行こう」
先に通路へ出た私は振り向いてカズトモへ声をかける。
しかし、カズトモはドアの前で立ち止まってしまった。
またフリーズしてしまったのかと思ったが、その表情はとまどっている。
「どうしたの?」
「……出られない」
「え?」
「ここから先に行けないんだ」
「カズトモ。私もタイセイも無事だった。コノミだって、自分の体を探しに行った」
「でもっ……」
「とにかく、自分を責めるのは後だよ。カズトモも早くここから出なきゃ」
そう言って促すとカズトモはのろのろと歩き出した。
倒れたカマ男をまたいで先に通路へ出る。
カマ男は魂たちに襲われて満身創痍の中、私達を追い詰めるためだけにここまで這いずってきたようだ。
その執念には驚かされると同時に、気味の悪さを感じた。
「行こう」
先に通路へ出た私は振り向いてカズトモへ声をかける。
しかし、カズトモはドアの前で立ち止まってしまった。
またフリーズしてしまったのかと思ったが、その表情はとまどっている。
「どうしたの?」
「……出られない」
「え?」
「ここから先に行けないんだ」



