「あああああ!!」


すべてを思い出したカズトモが絶叫する。


「俺がネットでチケットを取ったりしたから! だからみんなを巻き込んだ!」


「それは違うよカズトモ! 私達十分に楽しんだんだし!」


必死になって声をかけても、カズトモはうずくまってガタガタと震えだしてしまった。


すべての責任が自分1人にあると思っているようで、その表情は戦慄している。


「ここに閉じ込められてからも見てたんだ。みんなが襲われるところを」


カズトモはそう言うとガラス壁を指差した。


そこからは通路の様子もよく見える。