だけど助けるつもりなんて少しもない。


私とタイセイは男に背を向けて歩き出した。


何度もピンチになった。


それでも私達はこうして生きている。


このまま無駄死にするわけにはいかないんだ。


歩き出した私達の後方から、作業員の男の悲鳴が聞こえてきたのだった。