シャッ
願っているとカーテンが開いた。
見ると優弥の担当医がいた。
「あなたが優弥くんの彼女さんですか?」
「はい……」
「そうですか」
疑問が浮かんだ。
「なんで私のことを知っているのですか?」
「あぁ。それは優弥くんが入院している時に自慢してきたんですよ。俺の彼女超可愛いって」
すっごい恥ずかしかった。
でも、その前に
「入院?」
私は入院していた事を知らなかった。
「あれ?優弥くん言っていない感じ?」
私は首を縦に振った。
「はい。聞いてないです」
そう言うと先生は、やべとでも言うかのように口を抑えた。
「先生。説明してもらってもいいですか?」
先生の目をしっかり見て真剣に言った。
先生は目を泳がせたあと、腹をくくった表情をして、話した。
優弥は、生まれた時から心臓が弱かった。
生きていられるのは、10歳くらいまで。
そう言われていた。両親は、すごい悲しんだ。そして出した結論は、たとえ20歳まで生きていられなくても、今の人生を楽しませてあげたい。色んなことを体験させてあげたい。そして
卒業式は体験させてあげたい。
この3つだった。
それを叶えるために、必死に頑張った。
何とかして生きていられるように。
優弥は、何回も倒れたし、何回も死にかけた。そして入退院を繰り返した。
10歳になった時、優弥は過去と比べ物にならないくらいの激痛に襲われて倒れた。
搬送されてきた時はもうほぼ死んでいた。
その時できる全力をそそいだけれど助かるかは微妙。目を覚まさないかもしれない。後遺症が残るかもしれない。最悪、死ぬかもしれない。
ICUに入ったけどもう無理かもしれない。
ずっと生死をさまよっていた。
いつ死んでもおかしくない状態だった。
これじゃ死ぬな。
毎日思っていた。
しかし、ある時優弥は目を覚ました。
すっごい喜んだし、安心した。
10歳という壁を優弥は超えた。
楽しく過ごせる日々がまた来る。
目を覚ましてから3ヶ月後退院して、元の生活になった。
でも優弥の表情は、どんどん死んでいっていた。
そしてある時、優弥は
「死にたい」
そう言った。
「どうして?」
「生きているだけで、皆に迷惑かけるから。俺は邪魔でいらない存在」
そんなことない。
そう言いたかった。
でも、当事者でないから軽い気持ちでそんなこと言えない。その人の気持ちなんか分からないのにその言葉を発するのは迷惑でしかない。
「そっか」
「ねぇ先生。俺を殺して」
「それはできないかな」
「なんで?」
「だって生きてればいい事あるかもよ?」
「何を根拠に言ってるの?それを保証できるの?」
「根拠なんてない」
「じゃあどうしてそう言えるの?」
「だって…優弥くんは10歳までしか生きられないって言われてきたのに、10歳の誕生日を迎えて、10歳を超えても生きてる。人生何が起きるか分からないじゃん」
「……そっか…」
「まだ死にたいと思う?」
「……もう少し頑張ってみたい」
「うん。頑張ろ」
それから5年。倒れながらも生きてきた。
病院に行く回数は1ヶ月に1回から3ヶ月に1回になっていた。
つい最近また倒れた。そして入院することになった。その時、優弥は彼女を自慢げに見せてきた。
「かわいんですよ。俺の彼女。罰ゲームで付き合うことになったんですけど、相手も嫌なはずなのに付き合ってくれてるんですよ」
嬉しそうだった。
「先生。死にたかった俺を止めてくれてありがとうございます。今生きていてすごい楽しいです」
毎日生き生きしてた。
今までの優弥からじゃ想像できないくらい。
「そんなことが…」
「だから、優弥くんの彼女さん。ありがとう」
そう言って先生は頭を下げてきた。
願っているとカーテンが開いた。
見ると優弥の担当医がいた。
「あなたが優弥くんの彼女さんですか?」
「はい……」
「そうですか」
疑問が浮かんだ。
「なんで私のことを知っているのですか?」
「あぁ。それは優弥くんが入院している時に自慢してきたんですよ。俺の彼女超可愛いって」
すっごい恥ずかしかった。
でも、その前に
「入院?」
私は入院していた事を知らなかった。
「あれ?優弥くん言っていない感じ?」
私は首を縦に振った。
「はい。聞いてないです」
そう言うと先生は、やべとでも言うかのように口を抑えた。
「先生。説明してもらってもいいですか?」
先生の目をしっかり見て真剣に言った。
先生は目を泳がせたあと、腹をくくった表情をして、話した。
優弥は、生まれた時から心臓が弱かった。
生きていられるのは、10歳くらいまで。
そう言われていた。両親は、すごい悲しんだ。そして出した結論は、たとえ20歳まで生きていられなくても、今の人生を楽しませてあげたい。色んなことを体験させてあげたい。そして
卒業式は体験させてあげたい。
この3つだった。
それを叶えるために、必死に頑張った。
何とかして生きていられるように。
優弥は、何回も倒れたし、何回も死にかけた。そして入退院を繰り返した。
10歳になった時、優弥は過去と比べ物にならないくらいの激痛に襲われて倒れた。
搬送されてきた時はもうほぼ死んでいた。
その時できる全力をそそいだけれど助かるかは微妙。目を覚まさないかもしれない。後遺症が残るかもしれない。最悪、死ぬかもしれない。
ICUに入ったけどもう無理かもしれない。
ずっと生死をさまよっていた。
いつ死んでもおかしくない状態だった。
これじゃ死ぬな。
毎日思っていた。
しかし、ある時優弥は目を覚ました。
すっごい喜んだし、安心した。
10歳という壁を優弥は超えた。
楽しく過ごせる日々がまた来る。
目を覚ましてから3ヶ月後退院して、元の生活になった。
でも優弥の表情は、どんどん死んでいっていた。
そしてある時、優弥は
「死にたい」
そう言った。
「どうして?」
「生きているだけで、皆に迷惑かけるから。俺は邪魔でいらない存在」
そんなことない。
そう言いたかった。
でも、当事者でないから軽い気持ちでそんなこと言えない。その人の気持ちなんか分からないのにその言葉を発するのは迷惑でしかない。
「そっか」
「ねぇ先生。俺を殺して」
「それはできないかな」
「なんで?」
「だって生きてればいい事あるかもよ?」
「何を根拠に言ってるの?それを保証できるの?」
「根拠なんてない」
「じゃあどうしてそう言えるの?」
「だって…優弥くんは10歳までしか生きられないって言われてきたのに、10歳の誕生日を迎えて、10歳を超えても生きてる。人生何が起きるか分からないじゃん」
「……そっか…」
「まだ死にたいと思う?」
「……もう少し頑張ってみたい」
「うん。頑張ろ」
それから5年。倒れながらも生きてきた。
病院に行く回数は1ヶ月に1回から3ヶ月に1回になっていた。
つい最近また倒れた。そして入院することになった。その時、優弥は彼女を自慢げに見せてきた。
「かわいんですよ。俺の彼女。罰ゲームで付き合うことになったんですけど、相手も嫌なはずなのに付き合ってくれてるんですよ」
嬉しそうだった。
「先生。死にたかった俺を止めてくれてありがとうございます。今生きていてすごい楽しいです」
毎日生き生きしてた。
今までの優弥からじゃ想像できないくらい。
「そんなことが…」
「だから、優弥くんの彼女さん。ありがとう」
そう言って先生は頭を下げてきた。



