最後の一夏君が笑った



「よし、今日は部活ここら辺までにするか!片付け開始ー!」

部長の声が聞こえる。
今日は終わりか~、ちょっと集中しすぎたかな、手が痛いや。

ってか、

また蓮のこと描いてたな、。

本当に蓮のこと好きなんだな。私。

「詩音ー、今日も一緒に帰るか?」

「帰る~」

「じゃあ、早く準備しとけよ。」

「あーい」

こんな風にして、蓮とは大体毎日一緒に帰っている。
この時間も本当に幸せだ。


「蓮、準備できた!」

「わかった、じゃあ帰るか。」

「うん!」

そんな会話をして、二人で帰り道を歩く。

「蓮は今日なんの絵描いてたの?」

「俺は今日も外の景色描いてた。」

「そうなんだ!蓮、景色とか描くの好きだもんね。」

私は人間を描いたり、りんご、とか、お花、とか何か単体のものを描くのが好きなんだけど、蓮は昔から風景を描くのが好きなようだ。

「詩音は?なに描いてたの?」

「えっ、私は、、、、、


 この世で一番大切な、綺麗なもの(人)を描いてたよ。」

「ふ~ん。今度見せて。俺のも見てほしいから。」

「わ、わかった!」

蓮のこと描いてました、なんて言えるわけ無い!!
見せても蓮だってこと、バレないかな、。

「そういえばさ、今度ちょっと言いたいことがあるからさ、今週の日曜日とか空いてる?」

「空いてるよー!」

「良かった、じゃあ土曜日公園来てほしい、」

「了解ー」

言いたい事ってなんだろう、、?

まさか、

告白

だったりはしないよね、、!

さすがにね!

「じゃ、俺ここ曲がるから。また」

「うん!また明日!」

ふ~、今日も蓮と帰れた、幸せ。


今日も幸せを噛み締めながら一日を終える。