それから数十秒。
そんなに長い時間ではなかったはずなのに、私にはすごく長く感じた。
廊下から近づく足音がして、障子が開いて、ニコリともしていない太郎さんの顔。
「私は少し外すから、2人で話しをしてね」
「うん」「ああ」
そのまま真理愛さんは部屋を出ようとして振り返り、
「お兄ちゃん、あんまり」
そこまで言って言葉を止めた。
「わかっているから、あっちへ行ってろ」
硬い声の太郎さん。
これは相当ご立腹の様子。
まあね、それだけのことを私がしたんだけれどね。
「はあぁー、心配した」
近くのソファーに座り込み、太郎さんが頭を抱えた。
「ごめんなさい」
きっと私のせいだよね。
「謝るくらいなら最初からするな」
珍しく強い口調だ。
そんなに長い時間ではなかったはずなのに、私にはすごく長く感じた。
廊下から近づく足音がして、障子が開いて、ニコリともしていない太郎さんの顔。
「私は少し外すから、2人で話しをしてね」
「うん」「ああ」
そのまま真理愛さんは部屋を出ようとして振り返り、
「お兄ちゃん、あんまり」
そこまで言って言葉を止めた。
「わかっているから、あっちへ行ってろ」
硬い声の太郎さん。
これは相当ご立腹の様子。
まあね、それだけのことを私がしたんだけれどね。
「はあぁー、心配した」
近くのソファーに座り込み、太郎さんが頭を抱えた。
「ごめんなさい」
きっと私のせいだよね。
「謝るくらいなら最初からするな」
珍しく強い口調だ。



