ドキドキが鼓膜を揺らす。
私は顔を上げた。
照れたように顔を赤らめる渚くんと
視線が絡む。
暴れだした心臓が
肌を突き破りそうなほど
飛び跳ねているのは
もう止められなくて
恥ずかしいのに
恥ずかしすぎなのに
絡み合った視線
ほどきたくない。
ドキドキドキドキ。
私の脳に響く
時限爆弾みたいな心音。
どんどんボリュームが
大きくなってるせいかな?
恥ずかしさが
だんだん麻痺してきちゃった。
もう自分の気持ちが
抑えきれない。
なんかもう無理。
何が無理なのかさえ
よくわかんないけど
無理無理無理!
私はゆっくりと
かかとを上げる。
もっともっと
大好きな人に近づきたくて
大好きな人のぬくもりを
感じたくて。



