消えないで…僕の初恋


「中島君とは
 今もギクシャクしてるの?」


「1か月謝り続けて
 昨日やっと許してもらえたよ」


「卒業前に仲直りできて
 良かったね」


「平謝りして
 死ぬまで姫野さんの隣は
 誰にも渡したくないって
 熱弁し続けたからかな?

 最後は
 僕の姫野さんへの
 一途な想いには勝てないって
 苦笑いしてた」


ひゃっ。

いっ…いきなり
告白まがいの熱い想いを語るの
やや…やめてくれないかな?


嬉しすぎて
心臓が止まりそうになるから。



「ねぇ、姫野さん」


「……はい」


「姫野さんは僕のこと
 どう思ってるの?」



渚くんの真剣な瞳が
私に突き刺さる。


綺麗な瞳で見つめないでよ。

恥ずかしいよ。


自分の気持ちを
言葉にするだけなのに
心臓がギューってなっちゃう。



「この前
 資料室で言ったとおりだよ……
 忘れちゃった?」


「僕が、大好きな子の言葉を
 忘れると思う?」


ひゃっ。
大好きな子って///