昨日までも一応 頑張ってはいたんだよ。 女の子は余裕のある男性に 惹かれるって 恋愛初心者本に 書いてあったから 「姫野さん、おはよう」って にっこり微笑んだ。 頑張った。 でもそれが、僕の限度。 ドキドキの限界。 だって姫野さんが 僕の瞳を見つめて 「渚くん、おはよ」って マーガレット顔負けの 笑顔の花を 咲かせてくれるんだもん。