渚くんの表情が苦しそう。



渚くんって
私のことが本当に好き?




渚くんの一番大事な人って

私じゃなくて……



いやいや
悪い方に考えたくないよ。



渚くんが私に伝えてくれた想い。


全て偽物だったら

ショックすぎて

自分の部屋から出られなく
なっちゃいそうだもん。



信じよう、渚君のことを。





渚くんを亜美さんに
取られたくない私は



「渚くん、安心して。
 私たちが付き合ってること
 誰にも言わないから」



瞳がなくなるほどの
オーバーな笑顔を

顔面にぺたりと貼り付けた。