可愛過ぎたとはいえ、やり過ぎた、な……。しかもソファーで。明日もお互い仕事だというのに。

僕の下でくったりと意識を手放した灯ちゃんを見て、自分の大人気なさに自嘲した。

毎度のことながら、灯ちゃんを前にすると自制が効かなくなる。そして、今日は特にその傾向が顕著だった自覚もある。


ーー今日は、僕が帰って来てから灯ちゃんの様子が少しおかしかった。何かを言おうとして言えない、いや、誤魔化している、そんな感じ。

でも注意深く見ていると、どうやら僕の下の名前を呼ぼうとしているらしいことに気がついて。

それがとても微笑ましくて気づかないフリをして見守っていれば、なかなか呼べずにしゅんとしている姿がとても可愛くて、僕の手で呼ばせたい衝動を抑えるのが大変だった。

灯ちゃんは、僕に揺さぶられているベッドの上でなら素直に僕の名前を呼べるから。だから押し倒して、呼ばせたくて堪らなくなったんだ。

だけどどうにかそれを押さえ込んで自力で呼べたところまで見届けられたのは良かったけれど、それが想像以上の破壊力だったのと、結局すぐに和泉さん呼びに戻ってしまった灯ちゃんを前に、理性の糸は簡単に焼き切れてしまったのだった。


お湯で濡らし適度に絞ったホットタオルで灯ちゃんの身体を拭き、はだけさせ過ぎてしまったブラとルームワンピースを元に戻す。

僕のせいでびしょ濡れになってしまったショーツはもう履かせられないから、下はそのまま。

それからゆっくり寝かせてあげるために横抱きにしてベッドに運ぶも、当然ながら灯ちゃんが朝まで目を覚ますことは一度もなかった。