でも、下着越しなのがすごくもどかしい。

執拗にそこを弄るのに、直接は触れてはこないその手にだんだんと物足りなさを覚える。

ここ数日で私以上に私の身体を知り尽くした彼に、ちゃんと触って欲しい。

この熱い疼きを、早く解放して欲しい。


……ああ、ついこの前まではこんな感覚知らなかったのに、すっかり和泉さんに身体を作り変えられてしまった……。

わざと焦らすように私に触れていた和泉さんに、「ーーちゃんと見せてくれたら触ってあげる」と艶然と微笑まれ、一枚も二枚も上手な彼にもはや抵抗などできるわけもない私は、結局下着姿をまんまと披露する羽目になってしまったのだった。


「うん、想像以上に可愛くていやらしくて、堪らない」

「……い、和泉さん、いじわるです……」

「ベッドの上ではね、ついいじわるしたくなっちゃうの、灯ちゃんが可愛過ぎて。もっと乱したくなる。嫌いになった?」


和泉さんが、私を見下ろしながらイタズラっぽい視線を送ってくる。


「……もうっ。でも、いじわるでも、大好きです……」

「……本当、灯ちゃんのどストレートには参るなぁ……」


繋がりながら隙間なく抱き合って、止まないキス。

止まない可愛い、好き、愛してる。

もう何度めかの行為なのに、何度経験しても幸せで満たされて、毎回泣きたくなってしまうのはどうしてだろう。

和泉さんの掠れた甘い声も、快感を堪えるような色っぽくて切なげな表情も、気持ちを注ぎ込むように繰り返されるキスも。

全部大好きで、全部愛おしい。