「うん、可愛いです、灯さん!これからはもう1人でも大丈夫そうですね!」
「ん、珠理ちゃんのおかげ。午後から予定あるのに、朝早くから本当にありがとう……。何か、ポンコツでゴメン……」
「ふふ、全然です!誰だって最初から上手くなんて出来ませんから。でもキレイになりたいって気持ちがあれば自ずと上達しますし、それが"好きな人のために"って気持ちから来るものなら尚更です!今日の灯さん、昨日に負けず劣らず可愛くてキレイですよ?」
私ががっくりと肩を落としていれば、珠理ちゃんはそう言って優しく笑った。
……本当にもう、珠理ちゃんには背中を押してもらってばっかりで、敵わないなぁ……。
そうして簡単なヘアアレンジと洋服のコーディネートまでしてくれたあと、「じゃあ私そろそろ行きますね」と珠理ちゃんが帰り支度を始める。
その背中に「うん、急だったのに本当にありがとう!お礼は今度必ず!」と言えば、振り向いた珠理ちゃんがニヤニヤと意味ありげな視線を送って来る。
「な、何……?」
「2人がお試しの恋人から正式な恋人になってくれることが1番のお礼なので、報告、楽しみに待ってまーす!頑張って下さいね!それじゃ、お邪魔しましたー!」
「なっ……⁉︎」
その不気味な視線に何を要求されるのかと戦々恐々としていた私に満面の笑みでそう言い切った彼女は、6畳のワンルームに呆気に取られた私を残して、意気揚々と帰って行ったのだった。
「ん、珠理ちゃんのおかげ。午後から予定あるのに、朝早くから本当にありがとう……。何か、ポンコツでゴメン……」
「ふふ、全然です!誰だって最初から上手くなんて出来ませんから。でもキレイになりたいって気持ちがあれば自ずと上達しますし、それが"好きな人のために"って気持ちから来るものなら尚更です!今日の灯さん、昨日に負けず劣らず可愛くてキレイですよ?」
私ががっくりと肩を落としていれば、珠理ちゃんはそう言って優しく笑った。
……本当にもう、珠理ちゃんには背中を押してもらってばっかりで、敵わないなぁ……。
そうして簡単なヘアアレンジと洋服のコーディネートまでしてくれたあと、「じゃあ私そろそろ行きますね」と珠理ちゃんが帰り支度を始める。
その背中に「うん、急だったのに本当にありがとう!お礼は今度必ず!」と言えば、振り向いた珠理ちゃんがニヤニヤと意味ありげな視線を送って来る。
「な、何……?」
「2人がお試しの恋人から正式な恋人になってくれることが1番のお礼なので、報告、楽しみに待ってまーす!頑張って下さいね!それじゃ、お邪魔しましたー!」
「なっ……⁉︎」
その不気味な視線に何を要求されるのかと戦々恐々としていた私に満面の笑みでそう言い切った彼女は、6畳のワンルームに呆気に取られた私を残して、意気揚々と帰って行ったのだった。



