「あっ、そうだ!写真撮ろう!」
「写真?」
お互いに気持ちを伝えた1週間後、海斗が突然そう言った。
「そうそう!俺が元気なうちに!」
「もう!病気、治すんでしょ」
「そうだけど!良いじゃん。思い出だよ」
「まあ、別に良いけど」
私は鞄から携帯を出し、カメラのアプリをひらいた。
「じゃあ、撮るよ」
カシャ
「おっ!良いじゃん。早く送って!」
「はいはい」
海斗に写真を送ってから改めて見ると、2人とも満面の笑みで確かに良い写真だった。