その翌日から海斗は私を呼び出し、ちょうど、夏休みなのをいいことに一緒にいろんな所に行った。
遊園地から始まり、水族館、映画館。動物園ではお揃いのストラップも買い、2人とも鞄に付けている。
しかし、会うたびに海斗はやつれていっており、いつもと変わらず明るく振舞っているが、彼が病気だという事実を会うたびに思い知らされた。
「美月、俺にホレるなよ」
「バカじゃないの。そっちこそ、私にホレないでよね」
最近、こんなやりとりをよくするようになった。しかし、口では簡単にウソを言えるが心はウソをつけない。実際、海斗に会うたびに私の想いはどうしようもなく大きくなっていた。
しかし、3か月はあっという間に過ぎ、ある日、電話がかかってきた。