「海斗!大丈夫?」
翌日も病院に行き、話をしていたが夕方になるにつれ海斗の容態は悪化し、今は人工呼吸器をつけている。
ふと、病室にある時計が目に入った。時刻は23時55分。もう真夜中だが母には説明してきたので問題ない。
「海斗!もうすぐ誕生日だよ!」
私が必死で声をかけると海斗は震える指で自分の携帯を指さした。
パスワードは誕生日だとこの前教えられたので打ち込むと簡単に開き、画面に数行の文字が映し出された。
私がもう1度海斗を見ると、少し笑ったので携帯に目線を戻し読み始めた。