「そうみたいだね」
わたしがそう言うと、芽依は突然わたしの手をギュッと握った。
「しずく!もう1個だけ、お願い聞いてもらってもいいかな…!?」
かわいく舌をペロッと出す芽依。
芽依からされた、頼みごと。
それは、りっくんといっしょに帰りたいというものだった。
芽依の家は、りっくんの家までの通り道だということは知っていた。
それまでのルートも同じだろうから、いっしょに帰ることはできるはず。
だけど、芽依自身がりっくんを誘ったら、自分に気があるんじゃないのかと悟られるのが恥ずかしいみたいで…。
3人で帰るフリをして、途中から2人きりにしてほしいというお願いだった。
そんなことしなくたって、わたしの家はりっくんとは真逆だから、あそこの突き当りでりっくんとは別れることになるのに。
わたしがそう言うと、芽依は突然わたしの手をギュッと握った。
「しずく!もう1個だけ、お願い聞いてもらってもいいかな…!?」
かわいく舌をペロッと出す芽依。
芽依からされた、頼みごと。
それは、りっくんといっしょに帰りたいというものだった。
芽依の家は、りっくんの家までの通り道だということは知っていた。
それまでのルートも同じだろうから、いっしょに帰ることはできるはず。
だけど、芽依自身がりっくんを誘ったら、自分に気があるんじゃないのかと悟られるのが恥ずかしいみたいで…。
3人で帰るフリをして、途中から2人きりにしてほしいというお願いだった。
そんなことしなくたって、わたしの家はりっくんとは真逆だから、あそこの突き当りでりっくんとは別れることになるのに。



