クールな幼なじみが本気になったら

「そんなこと言ってねぇよ。無茶して、ケガでもしたら困るだろ」

「うん、ありがとう。ほどほどにがんばる」

「だなっ」


そう言って、りっくんはわたしの頭の上にポンッと手を置いた。


「それにしても、篠田さんって運動神経いいんだね」

「…えっ!あたし…!?」


りっくんに話しかけられて、驚いて顔を赤らめる同じチームの芽依。


「さっきの競技もすごかった。俺が真ん中から攻めるから、篠田さんは端から相手の陣地に入ってくれる?」

「うん、わかった♪」


わたしには張り切りすぎるなと言っていたけど、芽依とは競技の作戦を練っている。


仲よさそうに話す2人が、なんだかうらやましく見えて…。

わたし、ここにいていいのかなって思ってしまった。


前までは、たまにあいさつを交わす程度だったりっくんと芽依。