クールな幼なじみが本気になったら

「言っておくけど、俺も我慢してたんだからな。…本当は、しずくと文化祭まわりたかったのに」

「…そうだったの?」

「ああ。だから、来年は絶対に2人でまわろう」


――来年。


1年後のことなんて、どうなっているかわからない。

だけどりっくんは、わたしと過ごす未来をちゃんと考えてくれていた。


「うん!来年、絶対ねっ」


それがうれしくて、わたしは満面の笑みで応えた。


すると、なぜだか顔を背けるりっくん。

不思議に思って顔を覗き込むと、明り取りの窓から照らされたりっくんの頬は、少し赤く染まっていた。


「…ったく。俺の彼女は、どこまでかわいいんだよ」


そう小さく呟いたりっくんが、突然わたしの唇を奪った。


まるで小鳥が戯れるように、何度も何度も甘いキスを落としてくる。