クールな幼なじみが本気になったら

思いもよらないことでバランスを崩し、わたしは床に倒れ込んでしまった。


「…クククッ。いい気味」

「やっぱり、あんたなんかが律希くんにふさわしいわけがないっ」

「ちょっとメイクしたからって、そんなので律希くんの気を引こうだなんて――」

「…しずくっ!!」


わたしを見下ろす女の子たちをかき分けて、ステージから飛び降りたりっくんが駆けつけてくれた。


「大丈夫か…!?」

「う…うんっ」


…驚いた。


わたしとりっくんのお付き合いは、ヒミツのはずなのに……。

大勢が注目するこの場で、りっくんはそっとわたしの手を取った。


「突然で、驚かせてごめん。しずくの言うクールなままでいたかったけど、俺…しずくのことがめちゃくちゃ好きだから、みんなの前で宣言したいっ」


そして、りっくんに導かれ…ステージの上へ。