クールな幼なじみが本気になったら

…みんながわたしを見ている。


それだけで、恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になってしまった。


「ほらほら♪愛しのカレがお呼びだよ〜♪」


緊張で固まるわたしの背中をミュウちゃんが押した。


みんなの視線が痛いくらいに刺さる中、わたしは人混みをかき分けてステージへ。


「しずくって、…あの隣のクラスの?」

「あのコって、律希くんと同じ小学校ってだけの仲じゃなかったの…!?」

「…え、ヤダ。信じらんないっ。あんなコに負けたの…!?」


口々に聞こえるそんな声。


顔もよくて、頭もよくて、運動神経も抜群で、おまけにモデルの仕事をしている完璧なりっくんの相手が…まさかわたしだなんて。


周りの女の子たちは、信じられないという顔をしていた。


その途中、だれかに足を引っ掛けられた。