クールな幼なじみが本気になったら

緊張で、ミュウちゃんのフランクフルトを焼く手が震えた。



「お…お待たせしましたっ」


なんとか震えを抑えながら、ミュウちゃんにフランクフルトを手渡す。


「ありがとうございます♪」


笑顔もかわいすぎる。


そんなミュウちゃんに見惚れていたら――。


「こんなところにいた。ミュウ、あっちでカメラマンさんが呼んでるぞ」


今度は、男の子がもう1人やってきた。

だれかと思えば…。


「「…あっ」」


顔を見て、思わず声が重なった。


ミュウちゃんを呼びにきた男の子…。

それは…、りっくんだった。


「なになに?2人、知り合い?」


わたしとりっくんの反応を見て、交互に視線を移すミュウちゃん。


「…あっ、そっか!そもそも律希くんって、この学校の生徒なんだよねっ。知り合いがいて、当然か!」