クールな幼なじみが本気になったら

きっとりっくんに、『似合ってない』なんて思われそう。



とりあえず、その姿で再び文化祭をまわることにした。


すると、びっくり。

…なんだか、周りからチラチラと見られているような気がする。


やっぱり…わたしにメイクなんて変だったかな。


そう思っていたら――。


「…しずくちゃんだよね!?」


突然、クラスメイトの女の子たちに声をかけられた。


「一瞬、だれだかわからなかった〜!」

「メイクしてみたのっ?すっごく似合ってる!」


まさかの反応に、ただただ驚くばかり。

注目されることが苦手だったはずなのに、なんだか見える景色が違うような気がした。


普段あまり話さない男の子だってそうだ。


「…え?もしかして、花岡?」

「なんだか、いつもと雰囲気ちげーじゃんっ」