クールな幼なじみが本気になったら

「伝えたいこと…?」


わたし、ユウヤくんになにかしたことがあっただろうか?


そう思って、今までのことを振り返っていると…。


「オレ、花岡先輩のことが好きです!一目惚れでした!よかったら、オレと付き合ってください!」


それを聞いて、思わず飲んでいたお茶を噴きかけた。

変な気管に入ってしまって、ゴホゴホとむせる。


…え、えっと……。

今、なんて…?


「今日の放課後、屋上で待ってます!そこで、返事を聞かせてください!」


ユウヤくんはそれだけ言うと、あっという間に教室から出ていってしまった。


まるで、嵐が過ぎ去ったかのような静けさ。


突然のことで頭がフリーズして、うまく思考がまわらない。


そんな心ここにあらずのようなわたしの目の前で、芽依がパタパタと手を振っている。