クールな幼なじみが本気になったら

りっくんも、わたしのことを探してくれていたのだろうか。

緊張で強張っていた表情が、少しずつ緩んでいく。


「…しずくがいないって聞いて。心臓が止まるかと思った。…でも、よかった。しずくが無事で、本当によかった」


泣きそうなのを堪えているのか、くしゃっとしたりっくんの顔。

いつもクールなりっくんの…こんな顔、見たことがない。


そして、痛いくらいに抱きしめられる。

だけど、今のわたしにはそれが心地いい。



「先生たちも近くまで探しにきてる。しずくがいたこと、早く知らせに行かないと」

「そうだね。…でも、ごめん。足に力が入らなくて、思うように立てなくて――」


と言い終わる前に、体がふわっと軽くなった。

まるで、無重力になったような…そんな感覚。


驚いて顔を上げると、すぐ目の前にはりっくんの顔。