クールな幼なじみが本気になったら

わたしは、必死になって助けを呼んだ。


「道に迷いました!…助けてくださいっ!」


今出せる限りの力で、声を上げた。


どちらに進んでいいかもわからないわたしにとって、この場で声を上げることしかできない。


しかし、どれだけ叫んでも…返事が返ってくることはなかった。


わずかに残されていた希望は消え去り、わたしは絶望してその場にしゃがみ込む。


俯いて、目をつむった真っ暗な視界の中に、お父さんとお母さんの顔が浮かぶ。


「お父さん…、お母さんっ…」


涙声混じりで小さく呟く。


そして、次にふと頭に浮かんだのは…りっくんの顔。


「りっくん…りっくん…」


りっくんのことを思い浮かべるだけで、涙が溢れた。


だれにも見つけてもらえずに、もう二度とりっくんにも会えないんじゃないか…。