次の日桜子は、朝から忙しい。朝シャワーして…磨いて行かなきゃ。


「俺、先に行くよ。」


ほぼ徹夜の智也は、パンをくわえて出て行った。


「試験頑張ってー。」


シャワー浴びながら桜子が言った。

智也が行ってしまうと、桜子も出かける仕度をした。
大きいバックに、メイク道具や、ケータイやらなにやら一通り入れる。

「もう、行かなきゃ。」


重そうなバックを肩にかけると。仕事に出かける。


智也は私大の法学部だ。
桜子とは、居酒屋で出会った。
桜子が、居酒屋でバイトしてる時に、大学の文化祭の打ち上げで飲みに来た。
散々飲んで潰れた智也は、閉店まで起き上がれず、桜子が介抱してアパートまで送った。で、そのまんま泊まった。

もっとも、最初からタイプだなーって思ってたの。笑。