隣の君は、太陽の笑顔

  *




気づいたら昼休みになっていた。

私たちは、お弁当を食べ始めた。



「千咲?亮晴とどう?」



「へっ、」






「…まさか、あれから一回も話してない、とか……?」







「…………」



勿論話せている筈がなかった。





「…あちゃー。亮晴でもダメかぁ」



「む、無理だって…」



「もう、しょうがないなぁ」




私は嫌な予感がした。













「…………っりょーせー!!」



「!!あやちゃん?!」






見事予感は的中。




「んー、なんや?」


「ちょっと来い。」



あやちゃんは少し乱暴に言い放った。



甲斐くんもお弁当中だったようで、渋々お弁当を持ってこっちに来た。




「お前、それでも女子かっ!モテへんぞ」


「余計なお世話ですぅ」



仲良いんだなぁ。

こうやって言い争える二人の関係が少し羨ましくなった。






「で?、何しに呼ばれてん俺。」





甲斐くんは持ってきたお弁当を再び食べ始めた。




「うちの千咲をよろしくと思って」


「あ!相模と仲ええおとなしい子か!えっと、遠江さんでおうてる?」




コクッと頷く。
名前覚えててくれた。




「改めてよろしゅうな、遠江さん。」


「よ、よろしくお願いします。」