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「亮晴〜、今日亮晴んち行ってもええ?」


「おっ、ええで〜」



俺は友達が多い方やった。



「お前っ、アホやろっ」



しょーもないことで大笑いして。


せやけど、それが一番楽しかった。










そんな俺には、2回好きなやつができた。








………けど、どっちも俺は当たって砕けた。







今になって俺は、なんであんな虚しいことしたんやろ?って自分でも思う。





俺は1回目も2回目も、好きになったやつに好きなやつがおって。

………みんな、わかりやすすぎんねん。


両方、両思いのくせにいつまで経っても全然くっつかへん。



俺は、ずっとクヨクヨ同じこと考えるのが好かん性分なさかい、当たって砕けたんな。



お前はあいつが好きなんやろ?

俺はお前が好きや。


俺は告ったぞ。お前はそれでええんか?ってな。


両方とも同じような感じで。





我ながら、ええやつやと思うわ。

嫌われ役申し出て、フラれるだけならまだしも、くっつくとこまで見届けけなあかんので?


そいつらのこと好きやったさかい、責めとうても責められんかってん。



ほんまにええやつやな、俺。




せやけどまぁ、こいつらが幸せやったら別にええわ、とはならへんかったな。

せやって、悔しいもんは悔しいやんか。


できればやっぱり俺が幸せにしたかったわ。