歩いて数分で駅に着いた。

意外と空いとったから良かった。



「甲斐くん、どの駅で降りる?」


「どこでもええで?あ、けど、降りたことない駅の方がおもろいと思う」


「やっぱりそうだよね。…案外降りたことない駅って多いんだね」


「せやねん。……ほんじゃあ喜多岡駅とかどう?」


「降りたことない。」


「俺もないねん。ここにする?」


「いいよっ。うわぁ楽しみ〜」














「なんかドキドキするね」


「ハハッせやな」



遠江さんめっちゃワクワク顔やん。



「どこ行くどこ行く?」


「落ち着け(笑)時間よぉけあるんやから」


「お、落ち着きます」



………ワクワクが溢れ出てるで(笑)



「どこ行きたい?」


「!美味しいもの食べたい!」


「おっ、ええやん」














「ヤバっ、うまっ」


「ねっ、すごい美味しい」



近くに有名なパン屋があるらしくて、そこの店のカレーパンと明太フランス?を買いに行って食べてます。

どれもほんまに美味しそうで、めっちゃ迷った。



「今まで食べたカレーパンの中で一番美味いわ!」


「うん、私も今までで一番美味しいかも。」


「ん〜美味いっ」


「あははっ、すごく美味しそうに食べるよね。」


「せやかて、めっちゃ美味いやんか」



俺は正直な感想を言ってるだけやねんけどなぁ。



「フフッ、甲斐くんが食べてるのは全部美味しそうに見える。」


「そうか?なんか嬉しいわ」



この子とある時間は居心地がええ。


あっちゅうまに時間が過ぎてまう。


なんも気を張らんでいい、ありのままの自分でいれる気がする。



















ーーーせやから、これ以上はあかんねん。