隣の君は、太陽の笑顔





「甲斐くん、お疲れ様!」


「あぁ、おおきに。…まだ試合残っとるけど」




無事、さっきの試合は勝ち、次の試合へ進むことになった。


今は、次の試合が始まるまでに少し時間があいたから私たちに会いに来てくれたのだ。



「東海道、あんなに強かったんだね。びっくりした」



あやちゃんがそう言い、私も頷いた。



「甲斐くんも凄かった!ボールってあんなに綺麗に入るんだね」


「そうか?」


「うん!私なんか、あんなに強く遠くにボール投げれない。」


「(笑)そりゃあどうも」



甲斐くんは笑ってそう言った。

 

「次の試合は相手強いの?」



あやちゃんはそう聞いて、甲斐くんは顔を曇らせた。


「…去年の県予選、ベスト4のチーム。」


「……が、頑張れ」


「他にも言うこと無かったんか!」
 


今日も漫才のような会話を弾ませる。



「っまぁ、俺らが次も勝つけどな」


「お?言うねえ」


「(笑)…おしっ、行ってくるわ」


「が、頑張ってね!」


「おん」


「絶対勝てよ〜」


「当たり前や」



そう言ってチームメイトのところに戻って行った。


次のチーム、県予選ベスト4って言ってたな…。
強いんだろうなぁ…。



…けど、勝ってほしい。



心の中でそう願った。