隣の君は、太陽の笑顔





「遠江さん、おはよ。」


「あっ、甲斐くん、おはよ〜」


「いきなりやけど、遠江さんて、なんの部活に入っとるん?」


「えっと、私は家庭部だよ」


「あぁ〜家庭部か〜、ぽいな。」


「そうかなぁ?」


「おん」


「甲斐くんは?」


「俺はな、ハンドボール部やで。」


「してそう、似合うね。」


「おおきに〜」



うちの学校、東海道高校は部活動がとても盛んで、県内一の部活動数を誇る。

同好会も含め、その数は40をも超える部活動数だ。


野球部やサッカー、バスケットボール、バレーボールの人気な部活から、応援団部、アウトドア部、チアリーディング部、eスポーツ部、かるた部、和太鼓部、競技自転車部、天文部や演劇部まで、他の学校ではあまり見ない部が沢山ある。



「千咲、亮晴おはよ〜」


「あやちゃんおはよ」


「相模って、ダンス部やっけ?」


「うん、ダンス部だけど?」
 

「えっと、何の部活に入ってるか話してて。」


「あーね。うちの学校、部活動数が異常に多いからねー」


「ね。」


「あっ、俺今週末ハンドの練習試合あるけど、見に来る?日曜日に近くの体育館でするんやけど。」


「えっ、いいの?行きたい!あやちゃんって来れる?」


「行けると思うよ」


「連絡取れるように、連絡先交換してもええかな?」


「いいよー」


「私は2人と交換してるから」


「そっか」



……ま、待って。
私男の子と連絡先交換するの初めてなんじゃ…
えっ、急に緊張してきた。



「おし、これ俺のな」


「…あ、ありがとうございます」


「?なんで敬語?」


「気にしないであげてください。」


「?わかりました」