隣の君は、太陽の笑顔

* * *




「亮晴、今の遠江さん?仲良かったっけ?」



こいつは駿河壱哉(スルガイチヤ)。

みんなからイチと呼ばれとる。

部活が同じで、まあ仲良え友達や。



「新しい隣の席の人。めっちゃええ子やろ?俺の推し。」




「…………ん?なんて?」


「?せやから、俺の推し。」


「いや、聞き返したんじゃなくて。…………推し…?(俺がおかしんか?)」



俺の推し(今決めた)遠江千咲さんは、俺の新しい隣の席の人。


第一印象は、おとなしくて、相模と仲ええ、……………ちっちゃい人?


まぁええわ。


俺の推し見た?


さっきとかさぁ、俺がまた明日言うたら、あからさまに嬉しそうに手ェ振ってくれて。




尊ッッッ……!!





「(尊……??)お前さ、さっきから何話してんの。心の声ダダ漏れ……あと、ちっちゃい言うな。せめて小柄って言うてやれ」


「あぁ、なるほど。」


「…アホやな」


「あぁ!?喧しいわ」


「お前がな」


「なんか言うたか?」


「何も言ってないでーす」
 

「…さっきの、使い方おおとった?女子とかよお言うとるし、姉ちゃんも言うてたからおうとるはずなんねんけど。」


「合ってんじゃね?俺もよく知らんけど。ってかその話、してもいいやつ?怒られん?」
 

「…ま、大丈夫やろっ。聞かれてないしー」


「相変わらずポジティブだなぁ」


「やろ??」


「うぜぇ〜(笑)ほんとお前誰とでも仲良くなるの早すぎるわ。コミュ力分けてほしい」


「分けてやりたいとこやけど、絶対やらん」


「まぁ要らんけど」


「なんやねんっ」