*
「千咲〜、一緒に帰ろ〜」
「わかったー」
あやちゃんに呼ばれて、私は残りの準備を急いで終わらせる。
「お待たせ」
あっ、甲斐くんに何も言わないまま教室出ちゃう。
バイバイとか、また明日とかぐらい言っとけばよかった。
っ、やっぱり、、
「あやちゃん、先行っててくれる?」
「?うん」
教室に戻ると甲斐くんは友達と話していた。
「か、甲斐くんっ」
……勇気を出しても届かない声。
こういう時、自分が嫌になる。
もっと明るく居れたら、誰とでも仲良くなれたら、甲斐くんやあやちゃんみたいに話せたら、どんなに良いんだろうって、何回思ったことか。
「っ、甲斐く」
「遠江さん、また明日な!」
私は気がついたのか、彼がそう言った。
私が言いたいことを彼が言ってくれた。
彼にとっては何でもない一言だったのかもしれないけれど、私にとってはすごく嬉しい一言だった。
彼は大きく手を振っていた。
それを私も笑顔で振り返した。
「千咲〜、一緒に帰ろ〜」
「わかったー」
あやちゃんに呼ばれて、私は残りの準備を急いで終わらせる。
「お待たせ」
あっ、甲斐くんに何も言わないまま教室出ちゃう。
バイバイとか、また明日とかぐらい言っとけばよかった。
っ、やっぱり、、
「あやちゃん、先行っててくれる?」
「?うん」
教室に戻ると甲斐くんは友達と話していた。
「か、甲斐くんっ」
……勇気を出しても届かない声。
こういう時、自分が嫌になる。
もっと明るく居れたら、誰とでも仲良くなれたら、甲斐くんやあやちゃんみたいに話せたら、どんなに良いんだろうって、何回思ったことか。
「っ、甲斐く」
「遠江さん、また明日な!」
私は気がついたのか、彼がそう言った。
私が言いたいことを彼が言ってくれた。
彼にとっては何でもない一言だったのかもしれないけれど、私にとってはすごく嬉しい一言だった。
彼は大きく手を振っていた。
それを私も笑顔で振り返した。
