俺の側にずっといろ、生涯お前を守る

「連絡取れなくなっちゃったんです」

「圧力かかったわね」

私はいくら世間知らずでも、この時の久崎社長の言ってる意味は理解出来た。

私を諦めるように脅したんだ、きっと。

私が亮を求めれば求めるほど迷惑がかかるんだ。

そんな時私にお客様が現れた。

「まりえさん、お客様がお見えになりました」

「私に?」

誰だろう。

応接室に入ると、若くて可愛らしい女性が会釈してくれた。

「はじめまして、真山亮の妹で真山さゆりと申します」

亮の妹さん。

私は慌てて挨拶をした。

「はじめまして、小出まりえです」

さゆりさんはいきなり私につっかかってきた。

「なんでお兄ちゃんと別れたんですか」

別れたってまだ付き合ってもいないのに……

「あのう、私と亮は、いえお兄さんは付き合ってませんけど……」

「お兄ちゃんをもてあそんだんですか」

「あのう、もてあそぶなんてそんなことはしていません」

「なんで連絡してこないんですか」