俺の側にずっといろ、生涯お前を守る

「ここに戻ってくるのはまずいんじゃないでしょうか」

「どうして?」

「お見合いは結婚相手としてお互いに顔を合わすんです、早々にご実家に戻られた方がよろしいかと思います」

「私は真山さんとずっと一緒にいることは出来ないの?」

「依頼があれば可能です、しかし、お父様はちゃんとした身分の男性との結婚を望んでいると思われます」

「真山さんはちゃんとした身分の男性じゃないの?」

「自分はボディーガードを仕事にしています、いつも危険と隣り合わせの生活をしています、ですから家族は持ちません、それに俺は人妻になったまりえさんをガード出来るほど、人間が出来ていません」

「私がずっと一人なら守ってくれる?」

「それは……」

「私を一生守ってくれるんじゃなかったの」

真山さんは黙ったままだった。

「分かった」

私は自分の寝室に入った。

俺は完全に動揺した。

なんか支離滅裂なこと言ってなかったか。
まりえさんはいつかは結婚する、そんなことは分かっていることなのに、