俺の側にずっといろ、生涯お前を守る

若いからか、シャワーの水を弾いてとても光っている。

真山さんは私に言われて寝室へ駆け込み、服を着て出てきた。

「真山さん、スマホ鳴ってましたよ」

「あ、すみません」

真山さんはスマホの着信履歴を確認して「ちょっと失礼します」と言って、廊下に出た。

そしてスマホを鳴らした。

「あっ、ごめん、仕事が入ったんだ、しばらく無理だな、また連絡するよ」

真山さんの話声が聞こえてきた。

彼女さん?

真山さんはリビングに戻ってくると「すみませんでした」そう言ってスマホをテーブルの上に置いた。
「いいですよ、デートしてきても」

「えっ」

「今の相手、彼女さんでしょ」

「ああ、違います、自分の飲み友達です」

「別に嘘つかなくても……」

「嘘じゃないですよ」

真山さんはテーブルのスマホを開いて私に画面を見せてくれた。

着信履歴の相手の名前は山村源太となっていた。

「どうして見せてくれたんですか」

「疑われたままは嫌なんで、分かって頂けましたか」