そんな話をしながら帰り道を歩いていると、 「あれ⋯、沙弓?」 途中にある本屋の軒先で困った様に空を見上げている沙弓ちゃんがいた。 「沙弓!」 その姿を見つけた瞬間、すぐに走って駆け寄った唯くんにチクッと胸が痛んだ。