私が頷いたのを見て「やっぱり」と笑った沙弓ちゃんは女の子らしくて可愛いと、そう思った。
だけど「唯に誕生日プレゼント選びに付き合ってもらった」って、それ仮に私が知らなかったらなかなか危ない発言だよ?と、顔を顰める。
だけど沙弓ちゃんはそれには気付かずに話を続けた。
「翼ちゃんへのプレゼントなんたろうなぁって思ってたけどやっぱりそうだったんですね」
「⋯うん⋯」
「即決で買ってたけどさすが唯だね。翼ちゃんに凄く似合ってます」
「⋯⋯」
沙弓ちゃんは悪気があるのかないのか、ちょこちょこ癇に障る言葉を発する。
だけど言い返す勇気もない私は「ありがとう」と言うしかなかった。



