エリーの指さしたグループの中に唯くんは居て、それをエリーは指したんだと気づく。
そして何やら唯くんはスマホを見ながら女の子と話している様で、両脇にいる女の子は唯くんが手にしたスマホを見るフリをしながら必要以上にベッタリとくっつきながら唯くんに凭れていた。
「顔はいいよ!確かに!顔はね!顔だけは!」
「エリー⋯?」
「でもねぇ、あの自由人で変人で俺様で自分勝手な男のどこが良いのか私にはさっぱり分かんない!翼のこと独占するし!」
ふん、と鼻息荒く捲し立てるエリーに若干引きながらも、前に話した会話を思い出した。



